1ヶ月、オンライン授業をしてわかったこと〜 ④心のコップを上に向ける 〜
学習支援塾エールでは、臨時休校中を機に、全講義をオンライン化しました。 メルマガでは、数回に分けて、オンライン授業を展開して気付いたことなどをお伝えしようと思います。
これから、オンライン授業を検討する方やオンライン授業で学ぶ子どもたち、 そして、コロナに負けない経営を目指すリーダーのみなさまに少しでも役立てていただければ幸いです。
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学習支援塾エールは、3月2日の臨時休校からオンラインにて学習会を実施し、 そして、緊急事態宣言の発出後からは、 新年度に学ぶべき単元の「映像授業」を配信しています。 映像授業の配信においては、 外部の学習管理システムを活用していて、誰がどの単元を履修し、どのくらい理解できているかなど、進捗管理ができるようになっています。 驚くことは、配信直後から起こりました。 学習管理システムの利用頻度が一気に急増し、 学習時間ランキングTOP10をエール生が埋め尽くしたのです。 システム導入して、10日が経ちますが、 TOP10に他塾の生徒が入ってきたことは1度もありません。 エール生が互いに刺激し合い、競い合っているのです。 「自立」とはこういうことなんだ、、、と私自身が驚き、感動しています。 エールの「全講義オンライン化」には2段階ありました。 第1段階は、臨時休校要請期間(3月2日〜春休みまで) 第2段階は、緊急事態宣言発出による休校延長期間(4月9日〜現在) 第1段階で私たちが注力したのは「規則正しい生活」と「自分で考え、行動する力」を養うことです。 そこで、エールでは「自宅学習サポート」を無償提供し、エール生だけでなく、全国の子どもたちにも展開しました。
自宅学習サポートでは、平日1日3回、オンライン教室に集まり、
朝8時は、今日1日の計画を立てて発表する。 昼12時は、子どもたちがクイズやなぞなぞを出し合ったりするフリータイム 夕16時は、1日の振り返りをして発表する。
と、たったそれだけですが、 1ヶ月間、毎日休まずに続けたことで 子どもたちに良い習慣ができ、自分で1日の計画を決めることの楽しさ・大切さを伝えることができました。 また、エールスタッフをはじめとしたたくさんの大人たちが、学校に行けない・友達に会えない時間に心温かいストローク(声かけ)をしたことで、子どもたちに「エールなら安心して話せる」「エールなら自分を認めてくれる」と良い関係性が築けました。 その成果が、 ランキングTOP10を占める結果を導いたのです。 第2段階は、すでに4月になっていました。 入学式・始業式だけは実施できた学校もありましたが、新しいクラスで学べる日はまだ訪れていません。 そこで、エールは「映像授業」を配信し、ようやく教材提供をはじめたのです。 すると、子どもたちは待ってました!と言わんばかりに一気に学習に取り組み、 このメルマガを書いている今まさに、エール生から「もう全部終わりました!続きの授業を提供してください」と連絡が入りました。 フランス語や韓国語など、休校中だからできることに挑戦している子もいます。
「心のコップを上に向ける」
3月に全国に休校要請がなされ、 多くの出版社や教材メーカーが自社の教材を無償提供しました。 非常にありがたい取り組みでした。 しかしながら、エールは 「学校がないから、コレで勉強してね」と教材を渡すだけで、果たして子どもたちは大人が期待するように学習できるだろうか。 急に学校に行けなくなり、一番不安に思っていることは「勉強ができなくなること」なのだろうか。と、いろいろ考えました。 教材は他社が提供してくれる。 それならば、 エールは「心のコップを上に向けること」をサポートしよう。 こうしてスタートした「自宅学習サポート」は、 休校延長と共に、実施を延長し、今では50名近くの子どもたちで盛り上がっています。 エールの学習アドバイザーが通う大学でも オンライン授業がスタートしました。 しかし、学生たちは口を揃えて 「オンライン授業は、たった50分間の授業でも疲れてしまう」 「みんながカメラオフにしていて、本当に授業を受けているのかわからない」と言います。 リアル授業を、 そのままオンラインて配信するだけでは なかなか厳しそうです。
オンラインこそ、学ぶ姿勢が問われるのだと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。 次回は「⑤ 一寸先は光」をテーマに、 オンライン授業で、ピンチをチャンスに変えられたことお伝えします。