なぜ、エールの子どもたちは“自主的に”行動できるのか?
昨日は、
「学習支援塾エール」の見学会を開催いたしました。
多くの方が参加していただき、
遠くは関西からも足を運んでいただいた方も。
本当に嬉しい限りです。
昨晩は、
「目標達成プログラム」という、
原田隆史先生の“原田メソッド”をベースにした、
人と組織を自立させるための講座を、
子どもと一緒に参加していただきました。
学習支援塾エールの理念は、
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「学力向上」を目指す過程で「人間力」を養う
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です。
“学力が上がればそれでいい”
とか、
“周りを蹴落としてでも自分が良ければそれでいい”
という子どもを育てているわけではありません。
これからの時代に求められる、
周りと協働しながら、
前向きに、明るく、認め合いながら、
真剣に、まじめに目標へ向かうことができる。
そんな人材を育成しているのです。
学力向上は当たり前として、
・クラブで大活躍でチームの優勝に貢献
・学校の行事で最優秀賞を獲得
・学級委員としてクラスをまとめる
など、エールに参加することで、
子どもたちが本来持っている、
“素晴らしい力”
を最大限に発揮してくれているのです。
では、
なぜ、エールの子どもたちは“自主的に”行動できるのでしょうか?
また、
自分だけでなく、周りと協力しながら、
自他ともに幸せになろうとするのでしょうか?
それは“エールのムード”に答えがあります。
昨晩、見学した方の感想の共通点は、
「とにかくムードがいい」
というものでした。
“もっと、殺伐としているのかと思った”
“ギスギスしたなかで勉強をしているのかと思った”
と答えてくれています。
私がいつもお伝えしている「ムード」とは何なのでしょうか。
何がいったい大事なのでしょうか。
私は15年の教師生活、
それからの企業中心の教育を通じて、
多くの組織、チーム、企業、学校、家庭を見てきました。
その中で、
成果が出る、人が育つ組織に
“共通のムード”がありました。
それは、一言で言えば、
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「安心感」
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なのです。
人は「安心」した時に「行動」します。
「不安」であれば自分を守るために「行動」しません。
一言でいえば、
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「安心」=「行動、挑戦」
「不安」=「現状維持」
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なのです。
エールへ来た方は、皆さん一様に驚かれます。
子どもたちがその日のやるべきことを“自分で決めている”ことを。
休憩も自分で決めていることを。
「さぼったりしないのですか?」
とよく聞かれますが、そんなことはありません。
エールには、
“さぼってやろう”とか、
“みんなの邪魔をしてやろう”とか、
“自分はできるだけ手を抜こう”とか、
そんな「ムード」はこれっぽっちもありません。
そもそもそんな考えに至らないのです。
私は組織に関わる際に、
いつも意識している言葉があります。
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リーダーの行為、態度、姿勢は、
それが善であれ悪であれ、
本人一人にとどまらず、
集団全体に野火のように拡散する。
集団、それは、
“リーダーを映す鏡”
なのである
(稲盛和夫)
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なぜ、チームのメンバーが一生懸命に行動しないのか。
なぜ、スタッフが暗い顔をして仕事をしているのか。
なぜ、チームで人が成長しないのか。
なぜ、感謝の気持ちがスタッフは無いのか。
みなさんも、
ぜひ考えてみてくださいね。
ムードを作っているのは【いったい誰なのか】を。
やはり、
「主体変容」
なのだと私もいつも感じさせられます。