学習支援塾エールでは、臨時休校中を機に、全講義をオンライン化しました。
メルマガでは、数回に分けて、オンライン授業を展開して気付いたことなどをお伝えしようと思います。
これから、オンライン授業を検討する方やオンライン授業で学ぶ子どもたち、
そして、コロナに負けない経営を目指すリーダーのみなさまに少しでも役立てていただければ幸いです。
過去の配信はこちらです。
①予測と準備
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「オンライン受講に向いている子、向いていない子はいますか?」と問われたら、
私は、現段階においては「YES」と答えるでしょう。
私はいままで、オンライン授業は、
不登校児など、何かの理由で学校に通えない子には最適な学びだろうと思っていました。
なぜなら、
①いつでもどこでも学べるから、自宅にいても勉強できますし、
②直接、人に会わないからコミュニケーションが苦手な子でも大丈夫。
と、考えていたからです。
①のメリットは絶大です。
エールはzoomというオンラインミーティングアプリを使用してしますが、
子どもでも簡単に操作できますので、
「ルームに入れません!」「使い方がわかりません!」というようなトラブルはありませんでした。
どこからでも参加できるというメリットを活かして、私たちスタッフは、用事で出かけることがあっても、出先から(時には車中からでも)取り組みに参加できました。
しかし、
②はとても苦労しました。
オンライン授業の懸念されることとして、
「コミュニケーションが希薄になる」ということが挙げられると思いますが、
もう少し、詳細に伝えると、
オンラインは、意思が伝わりにくくなります。
それが、授業展開には大きなネックになるんです。
例えば、
返事の声が小さい子の例です。
教室なら、声が小さくても、小さなうなずきや視線など細かな動きを感じ取って、
こちらの意図が伝わっているかどうかがわかりますが、
オンライン授業の場合、画面に全身が写っていないので、
声や表情からしか、意思を感じ取ることができません。
「わかった?」と聞いても、その子のリアクションが小さいので、
「わかった?聞こえてる?」と何度も声をかけてしまいました。
もしかしたら、インターネット環境が悪くて、
音声が届いていないのかな?とすら思いました。
教室ならありえない不安です。
オンライン受講では、
リアクションはとても大事です。
オンラインなら人とのコミュニケーションが苦手でも大丈夫。と考えていた私の考えは甘かったです。というか、むしろ真逆でした。
授業を配信する側も
授業を受ける側も、
意思(授業)をしっかりと伝えるなら、
「教室の3倍以上のアクションや熱量が必要」だと思ってください。
撮影した授業映像を配信するだけでは
学びは深まりません。
「ブスッとしない、ご機嫌に」
会話のない、ふとした時間も、
画面には、その表情がしっかりと映し出されています。
その表情が、相手の気持ちを動かします。
あれ?この子、やる気がないのかな?
あれ?先生、怒っているのかな?
決してそうではないのに、
画面越しの〝無表情〟は、そんな不安を相手に与えます。
オンライン時代は
アナログなコミュニケーションが
もっともっと重要になると思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
次回は「③ タイミング イズ マネー」をテーマに、
オンライン授業における〝成果の見える化〟をお伝えします。